こんにちは。Amberjackです。
いや~段々と暑くなってきましたね!ミシガンダーは気温20℃を超えると水着でレイク沿いのビーチをウロチョロし始めますね。流石にまだ寒いと思うのですが、長い冬が感覚をマヒさせているのでしょうね。そんな猛者をわき目に私もそろそろカヤックを出そうかなーと考えております。
そこで今回、一念発起しミシガン マスキゴンリバーをカヤックで下る事にしましたよ!

しかしここで問題が。

幾ら私が金子賢のような体格だとは言え、カヤックで川の流れに逆らって遡上するのは至難の業です。つまり、出艇したボートランチには基本カヤックでは戻れません。
即ち、出艇するボートランチに行く手段と、最終的に上陸するボートランチから移動する手段が必要になります。要するに、車2台、最低二人で行く必要があるという事。
どうしたものかと悩んでいましたが、アメリカのカヤック人気は相当なもの。当然解決方法がありました。Car Spotting ServiceとかShuttle Serviceなどと呼ばれるサービスがありました。
どういう事かと言いますと、第三者がカヤックないしは車の移動をサポートしてくれるものです。ネットで調べると方法は凡そ3通り。
1.自分の車でスタート地点のランチまで行って、出艇。ゴール地点のランチでサービス会社の人と時間を決めて合流し、カヤックごと自分の車があるスタート地点まで戻る。メリットは速やかに出艇出来る事。デメリットは釣りの時間が決まってしまう事。
2.ゴール地点でサービス会社の人と合流。自分の車を置いておいて、サービス会社の車でカヤックごと出艇ランチまで移動し、出艇。ゴール地点には当然自分の車がある。メリットは気が済むまで釣り出来る事。デメリットは出艇の時間が遅くなる。
3.スタート地点まで自分の車で行ってサービス会社の人と合流。カギをどこに隠すかを事前に相談し、ゴール地点まで自分の車を運んでもらう。メリットは1と同じ。デメリットは車を盗まれる可能性が微存…。
という方法があるようです。

今回私はCroton Damのすぐ近くにお店を構えるCroton Dam Float Trip Inc(以下CDFT)に依頼しました。以下フェイスブックのリンクです。https://m.facebook.com/CrotonDamFloats/
事前に電話して予約とサービス内容を確認すると、CDFTでは上記1または2の対応が可能なようです。出艇したのは日曜日でお店も混んでましたので、他のカヤックのお客さんも纏めてピックアップ出来る1の方法でお願いしました。ちなみに2の対応も出来るようですが、繁忙期はちょっと困るとの事。

さて、今回のコースですが、Croton Dam Boat LaunchからThornapple Boat Launchまで下る事にしました。川の流れに任せていけば、2~3時間掛かるコースのようです。しかし私の目的は釣り。のんびりドンブラコと流されるつもりは毛頭有りません!そのために幾つか秘策を用意しましたよ。

まずはドラッグアンカーです。作り方は以下ブログを参考にしました!https://gyogyo.jp/archives/2781

更にアンカースティックです。

そしてアンカークリップです!これは倒木や岸際から生えている枝などに引っ掛けて、カヤックを停めます。
そんなこんなでCroton Dam Launchを9時に出発し、Thornapple Boat Launchに15時に上陸する6時間コースで釣りを楽しむことにしましたよ!
さて、朝の9時にCroton Dam Float Tripのお店を訪問し、Thornapple Boat Launchで15時に拾ってほしいと伝えます。そして金を払います。なんと13ドル!サーティーンをサーティと聞き間違えるお約束をしてしまい、そっと17ドルを返却されましたよ!

その後、Croton Boat Launchに車を停め、釣具や魚探などをセットし出艇です。Crotonのボートランチに浮かぶこの雄姿!沈しない事を願うばかりです。。。

そしていざ出艇。超ビビりながら漕ぎ出しましたが、CDFTの女将曰く、皆さん酒をガブガブ嗜まれながら川を流されていくそうですが事故は全くないとの事。圧倒的な説得力に少し気持ちが安らぎます。実際、当日のMuskegon Riverは流れも比較的緩やか。初心者でも安心。最高です。

途中で艇をアンカリング。魚探で見ると水深6~8ftが平均っぽいです。岸際の倒木にスピナーをキャスト。

早速極小レインボートラウトがヒットしました!小さすぎるのでリリースです。

その後はアンカーを打ったり、ポールアンカーをぶっ刺したり、、、

クリップアンカーでムダに艇を停めたりと色々試します。

そしてあっという間に6時間が経過!Thornapple Boat Launchで15時に予定取り上陸です。

その後20分ほど待つとCDFTのピックアップトラックが到着。カヤックを車に積み込み、Croton Dam Launchまで戻ります。えっ?釣果ですか?極小トラウト1匹で環境保護に貢献です。初めてのチャレンジが成功したことが最大の釣果ですよ!
いやーCar Spotting Serviceは非常に簡単でした。
今回色々と艇を停める方法を模索しましたが、結局ポールアンカーは殆ど使えませんでした。
川の流れが速いし水深も結構あるので、かなり岸に寄らないと7ftでは足りないし、岸に寄るのであればそのまま艇を陸に上げてしまえばよさそうです。
クリップアンカーは使えそうですが、枝に艇を寄せるのに結構テクニックが必要なのと、地形によっては枝に艇が載ってしまい危険でした。状況を選びそうです。

一番使えたのはドラッグアンカーですが、写真のようにチェーン3本では艇を停めるのは難しかったです。もう1本~2本チェーンを追加して世紀末感をアップさせる必要がありそうです。
また、アンカリングの基本は水深×3倍のロープ距離を取るのが定説なのですが、川に関してはアンカーを投入したらロープの余裕をあまり取らないほうがよさそうです。理由はまだ考察中ですが、どうもロープが川の流れを受けるので、ロープを出すとその分アンカーが引き摺られやすくなるのかもしれません。また川底や岩などにガッチリ掛けるタイプのアンカー(マッシュルームとかフォールディングアンカーとか、、、)は危ないと感じました。沈み木とかにアンカーが掛かったら、回収時に艇の向きが不安定になってしまいます。そんな状態で艇の横から潮流を受ければ簡単に沈してしまいそうです。
さて、今はトラウトのシーズンですが、今回のダウンリバーカヤックで感じたのは陸からではアクセスが難しいホールもカヤックであれば簡単に攻められそうです。ホール近くに艇を停めて、ウェーディングしながらスチールを狙う事が可能だな、、、と感じました。
CDFTスタッフに聞いたところ、Car Spotting Serviceは10月とか11月でも対応できるとの事。秋のキングサーモンやスチールヘッドのシーズンでも活用できそうです。でもこれからのシーズンは土日は非常に忙しくなってピックアップが困難なケースも出てくるかもしれないので、ちょっと贅沢ですが平日にお願いしたほうが良いかもしれないなと感じました。
いずれにせよ、これで行動範囲がグッと広がりますね!興味のある方は是非!それではまた。
Amberjack
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