アメリカの釣り!スチールヘッドをマニスティーの砂浜からゲット!ミシガン湖のサーフスチールフィッシング

こんにちは。Amberjackです。

今年はミシガン湖の沿岸周辺の水温がなかなか下がらないせいか、防波堤でキングサーモンを釣る機会を逃してしまいました。
どうやら既にキングサーモンは各地の川を遡上して産卵真っ最中のようです。
しかしこの産卵がレイクミシガンにチャンスをもたらしてくれます。なんとこのキングサーモンのイクラが川を流れてミシガン湖に流れ込み、サーフのスチールヘッド釣りに貢献してくれるのです!

そのメカニズムは以下の通りです。
キングサーモンが遡上して産卵を行います。
するとイクラが川を流れて下流に下っていきます。
やがてイクラはミシガン湖河口のチャネルを出て、ミシガン湖へと流れていきます。
ここで沖合から岸への風が吹き、岸に向かう流れが出来ると、イクラやその他の滞留物がサーフ沿いのえぐれた溝に溜まります。
この滞留物を目掛けて、スチールヘッドが岸際の回遊を始めるのです!
百聞は一見にしかず!つまりこういう事です!

お分かり頂けましたでしょうか?Googleマップなどのサテライト画像を見ると、ミシガン西側のミシガン湖サーフはほぼ全て岸際にこのような深い溝が出来ています。沖合の浅くなっているところをヨブ、英語でsand barというのですが、このように溝が出来てイクラやエサが溜まるようになっています。このオコボレを目掛けて貪欲なスチールヘッドやコーホー、ブラウントラウトなどが回遊してくるというのです!
しかもこの釣りの素晴らしいところは10月末から2月ぐらいまで、ミシガン湖が凍結しなければできるとの事!これは是非この釣りを極めねばという事で、今回ガイドを雇ってマニスティーの海岸までやってきました!

という事で、今回お世話になったのはBlue Collar Guide ServiceのLeland船長です。
船長ですが今回は船を出さないので湖岸長ですな。

まずは仕掛けの図解です。釣り方は防波堤のスチールヘッドとよく似ていますが、ウキが無いブッコミ釣りスタイルになります。

マニスティーピアー横の駐車場からポイントまでは、Leland特製のカートを引いて竿や道具を持っていきます。

仕掛けは前述の図の通り、結構シンプルです。

フックから20㎝ほど上にやや大きめのスプリットショットを打ちます。こうする事でスポーンサックが浮きすぎる事を防ぎ、波の中でも仕掛けを安定させるのでしょう。

エサは今回、キングサーモンのイクラを15~20個ほど詰めた大きめのスポーンサックを使用します。

フックへの付け方はスポーンサックの網目にチョンがけです。

今回はガイドフィッシングなので道具も仕掛けも全部Leland船長のものをお借りしています。
肝心の竿はOkuma SST-S 1062ML Float & Driftingモデルです。
これは川のキングサーモンやスチールヘッドのウキ釣りで使用するタックルですね!という事は、川でスチールを狙われている方は道具をそのままサーフフィッシングに流用できますよ!

今回は合計6本ロッドを出しました。ロッドホルダーもLeland特製です。でもPVCパイプを1ftくらいに切って、3ft~4ftの鉄筋バー(英語ではRebarと言います)にガムテープでグルグル巻きつけただけです。簡単に作れそう。ちなみにRebarの径は1/2インチ以下だと思います。

さて、日の出の7時から釣りをしたのですが、1時間ほど経った後、強烈なアタリがありました。
上手くフッキングしたのですが沖に沈み根が合ったようで、リーダーがすれてラインブレイクしてしまいました。。。
そこから何と、12時過ぎまで全くアタリ無し。。。

実はこの釣り、エサや川の水が岸際に寄ってくることが好条件となります。つまり西風が好ましいのですが、逆に東風は川の水や流れてくるイクラなどを全てミシガン湖沖に持っていってしまうため、途端に釣れなくなります。ちなみに当日の風は未明からビュンビュンと東風が吹いている状態。。。

ガイド費用も新しい釣りを覚えた授業料だと思い、仕掛けを回収して撤収作業をしていたその時、同行者が何やらミシガン湖に向かって不穏な動きをし始めました。

何と、人知れずヒットしています!試しにキャストしてズル引きしてみたらアタリがあったとの事!

マニスティーにてサーフフィッシング初のスチールヘッドをゲットです!

まさかこんな釣れ方をするとは思いませんでした。

同行者の意向を汲んでリリースすることにしました。

という事で、今回は2ヒット、1キャッチのなかなか渋い釣果となりました。
しかしながら個人的にはこの釣りに大きな可能性を感じましたよ。その理由は、スチールヘッドが岸近くの溝を回遊する理由が明白な為、条件によるポイントを絞り易いと感じました。
北西の風が吹けば川の水は南東に流れる為、ピアーの南側のサーフがポイントになります。南西であればその逆で、ピアーの北側のサーフがポイントになるでしょう。東風の場合は厳しいので、川でスチールを狙うか、ピアーからスプーンのキャスティング等、釣りの種類を変えたほうが良いでしょう。

また、ポイントが砂浜と広大な為、隣との距離を気にする必要もほぼ無いと感じました。

更に、ドラグを出して釣りをする事が出来る為、余裕を持った釣りが可能です。今回は根ズレでブレイクしましたが、ドラグを出しながらジワジワと寄せてこればキャッチ率は高いと感じました。

という事で、釣りの選択肢が増える素晴らしい経験を得られた釣行となりました!

また、今回の釣行をYoutubeに投稿致しました!暇を持て余して仕方のない方は是非ご一瞥ください。
Youtubeチャンネル : 釣れる気がする

それではまた。

 

Amberjack

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